子どもを主体にした保育とは?議論する時に抑えておくべき5つのポイント

主体性を育む保育について取り組んで行く中で必ずと言っていいほど壁にぶつかることモヤモヤすることがあると思います。

  • 主体性という言葉の捉え方があいまい
  • 『子ども主体』と『放任』の区別が分からない
  • 時間の制約があってできない
  • どこまで見守るのか線引きが人によって違う
  • 主体性を重んじると自分勝手になるのでは?

これは自分自身も最初に感じました。研修で参考書で学び実践していくことで「あっこうやってやったらいいのか!」と1つずつモヤモヤが解決していきました。(まだまだ現場で悩むことはたくさんありますが…)

保育園で今まで当たり前にしていたことや日頃を見直す中で「どうやって主体性を進めていったら良いのかなぁ」と悩みながら話し合うことも多いと思います。主体性とは?話し合うときにどんなことを抑えておくべきでしょうか?

主体性とは「自分でやりたいことを決め、失敗しても自分で克服する。」

主体性という言葉の定義が曖昧なまま、保育の中で使われ始めたために現場で混乱が起こっているようです。保育や教育での子どもの主体性は人から強制されて仕方なしにやるというのとは違い、自分でやりたいことを見つけて、具体的にどうするのかを自分で決め、失敗しても自分で克服していく。そういった行為全体を主体的であると考える。とのことです。その中で保育士で議論する時に抑えておきたい5つのポイントについてお伝えします。

①人間は社会的動物だから傍若無人にならない。

子どもの好きなようにさせても傍若無人になることはない。ということです。集団生活を積んでいく中でそれなりの規律や配慮など子ども自身が遊びの中で覚えていきます。もし分からない子がいれば教えてあげれば大丈夫ということです。放っておいたらどんどんわがままになるというのは大きな誤解です。

②子どもに選べる選択肢が豊かにあることが前提条件!

子どもが自分で選んで取り組める選択肢が豊かに用意されていること必要になります。選択肢が豊富にある遊びの環境を用意してあげることが大切ですね。選択肢を十分に用意しないで好き勝手に遊びなさいというのは子どもを放任しているということになります。遊びに迷っていたり、やらないでいたりしたら「一緒に遊ぼ!」と提案してあげることも必要になってきます。

③主体的な活動を積み重ねると結果的に怪我は減る。

子どもに任せるということは自分の力を学んでいるということになります。『危ないからこれはダメ!』というルールを決めるよりも、子どもが自分で学ぶ機会をどうやって大切にしていくかということを考えてみる方が大切になります。

④やりたいことをやるほうがその子の真のスキルになる。

やりたい!というポジティブな感情が伴うとそこで身に付けたスキルは簡単に消えないということがわかってきました。先生に言われてやらされて頑張ってできるようになったことは脳の回路としては深いものができないのでしばらくしたらまた出来なくなってしまいます。「これができるようになりたい!!」という気持ちを大切にした方がスキルとして身に付きます。

⑤自分の欲求が満たされるとわがままを言わなくなる。

集団生活の中では時間の制約があるということです。子どもがやりたいことがあっても時間でできないことがあったり、全然違うことを提案されると子どもの中に欲求不満が残ります。しかし、集団生活をしている中で無限に好きなようにできるわけではありません。保育士や大人はある程度の範囲で工夫して子どもが好きに選ぶことを保証してあげることで、気持ちの折り合いがつくまでできたという満足感や、自分の気持ちを大事にしてくれたという感覚が持てるようになります。「長い針が10になったらおしまいね。」「続きで残しておくね。」と気持ちを受け止めながら提案していく工夫が大切になってきます。一般的にはわがままになるというイメージがありますが逆で自分の思いを尊重された子ほど、わがままを言わなくなるという研究結果も出ているそうです。

保育士も親も子どももみんな主体性であるべき

誰もが自分の人生は自分で歩んでいかなくてはいけません。自分で選択し、後悔のない人生を歩んでいくことが大切になってきます。子どもを取り巻く大人達が日頃から主体的に行動していくことで子ども達も主体的に行動できると思います。自分がいくつかの園を視察してきた中で感じたことがあります。それは

主体的な保育を大切にしている園ほど、保育士の主体性も大切にしている。

ということです。やらされている保育から子どもと一緒にやりたい保育ができる職場環境も大切になってきます。今までの行事ややってきた経験を変えるのは大変ですが、話し合う中で一歩ずつ良い方向に進んでいけばと思います。もしこんな話し合いをしました!うちの園ではこんな取り組みしてます!など良い情報がありましたらコメントしてシェアして頂けると嬉しいです。

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