統合保育とインクルーシブ保育の違いって何?

注目を集めているインクルーシブ教育。統合保育との違いが私自身知らなかったのもあり、子ども主体の保育を進めていく中で矛盾や疑問を感じていました。統合保育とインクルーシブの考え方の違いを知ることで今まで自分の市では統合保育をしていたことに気付きました。これからの時代は障害のある子や国籍などの違いを個性として認め合うインクルーシブ保育が進められていますが統合保育との違いや、気を付けるべきポイントを知ることで今後の保育の関わりにも役立ってくると思います。

統合保育とは?

健常児と障害児を区別した上で一緒に生活していくこと。障害を持っている子に対する社会の柔軟な受け入れや障害への理解の深まりから導入されるようになりました。私が勤めている園でも加配保育として担当の先生が付きながら関わっています。その子の障害や困っていることを受け入れながら周りの子と同じようにできるようにしていく援助が主流でした。

インクルーシブ保育とは?

子どもの年齢や国籍、障害といった違いのすべてを受け入れる保育のこと。集団の中の個としてどの子も受け入れることが大切になってくる。様々な特徴を個性として関わっていくことで、多様性を受け入れる考え方が身についてくる。みんな違ってみんな良い。しかし、経験のなかで違いを認め合えるようになるので、違いを受け入れるのに時間が掛かります。そのため子ども達同士のトラブルが多くなる側面もあります。今、注目されている保育でもあるが浸透していないのが現状でもあります。

年長クラスで取り組んでみたこと

年長らいおん組の担任をしていた時の実体験です。年長はぞう組との2クラスがあり運動会の時期のなるとクラス対抗のリレーをしていました。隣のぞう組にはダウン症のAちゃんがいました。今まではリレーで良い勝負ができるように加配の子は保育士と一緒に走る。ハンデをもらうなど決めて取り組んでいました。

子ども達に任せてみる!

しかし、今回は子ども達に任せてみよう!ギリギリまで待ってみよう!とハンデなどは無しでやってみることに。Aちゃんは周りの子と比べるとペースはゆっくりだったり、走るラインの内側に入ってしまったりしていました。結果はらいおん組が圧勝でした。そのあとの話し合いでは「Aちゃんがいるから負ける。」「Aちゃん遅い。」と思っていること感情的に言っていました。担任は一人一人の意見を受け止めて聞いています。そこにBちゃんが「Aちゃんもぞう組なんだからそんなこと言わないでよ!」とAちゃん含めのぞう組という意見が出てきました。そこで担任の先生は「どうしたら良いかなぁ?」と子ども達に投げかけてみました。すると「好きなキャラクターで(走る方向)を教えてあげよう」とキャラクターの塗り絵の手作りペープサートを用意することに。

次第に気持ちが一つになり始める

話し合いの作戦を元に取り組んでみることに。結果はまたしてもらいおん組が勝ちました。悔しくて泣く子もいました。しかし、諦めずに次の作戦を考え始めました。今度はラインが分かりやすいように色のテープに好きなキャラクターを貼ってみることになりました。テープに貼る作業をぞう組の子がしているとらいおん組の子も興味を持って手伝い姿も見られました。このときお家でもどうしたら勝てるのかを話す姿もあったようです。

ぞう組の勝ちがらいおん組の気づきになる

何度やってもらいおん組が勝っていました、次第に勝つことが当たり前になっていたらいおん組の子の中でゆっくり走ったり、バトンを落としたりとミスが目立つようになってきました。そして、リレーで負けてしまいました。大喜びをするぞう組とショックを受けるらいおん組。その後の話し合いではふざけて走っていることについての指摘がありました。ゆっくり走っていた子もふざけてしまったことに気付き最後まで頑張るようになりました。

違いを認め合うクラスに

何度も取り組む中で気づいたときには誰もAちゃんを責める子は誰もいませんでした。それどころか負けたときでも「よく頑張ったね。」と励まし合う姿が見られました。リレーを通して違いを認め合う子ども達の育ちが感じることができました。

まとめ

インクルーシブ保育は一人一人の個性や多様性を認め合うこれからの時代に合った教育だと思います。実際は、友達とのトラブルが増えるなど課題もありますが、子ども達が大人になるまでの長い目を持って関わることが大切だと感じます。

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たまたま書店で手に取った本ですが、ほんとにきれいごと抜きでしかもわかりやすいです。子ども主体の保育は障害を持つ子にとっても良い環境になる!みんな違ってみんな良い!そんな理想をどう現場に取り入れていくかを具体的に書かれています。保育士の免許を持っている方、目指している方には是非手に取って頂きたいです。

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