非認知能力を育てるには?あと伸びする力を高める『あそびのレシピ』

非認知能力について耳にすることが多くなってきました。これからの時代を生き抜いていく上でとても大切な力であると言われています。そもそも非認知能力ってなに?なんで大切なの?どうやって育てるの?と疑問があると思います。それをイラスト付きのとても見やすい本を紹介します。

大豆生田啓友 著『非認知能力を育てるあそびのレシピ』

 

非認知能力って何?

NHKの『すくすく子育て』でも活躍されている大豆生田啓友さんが出された本になります。

読み・書き・計算など認知能力出ない力、数値化しにくい能力のことを言います。社会情動的スキルとも言われ何かに熱中・集中して取り組む姿勢、自分の気持ちをコントロールする力、他者とうまくコミュニケーションを取る力、自分を大事に思えることなどその時はすぐに成果は出てこないが後になって出てくる力「あと伸びする力」とも言われています。

教科学習を先取りした早期教育は意味がない!

教科学習を先取りしてIQを高めようとしても短期的なもので数年後には受けなかった子に追いつかれることが多いということが明らかになりました。幼児期から文字のひらがなや計算など一生懸命やらせても、小学校4年生くらいにはみんなできるようになっています。それどころか4年生以降の伸びしろの差が開いていきます。

これは50年以上前にジェームズ・J・ヘックマン教授らが40年に渡って追跡調査した研究によって質の高い幼児教育・保育を受けた子どもはその後の学歴や収入などに大きな違いが生じたというものになります。

非認知能力を育てるために

「非認知能力ってなんか難しい…」「何をしたら良いか分からない…」などたくさんあると思います。ただ以外にもこの本を読んで感じること「なんだいつもやってたことじゃん!」「子どもからしたらこれが成長に繋がってるんだぁ。」と肩の力を抜いて良いことに気づくと思います。

アタッチメントが基盤になる。

まず第一に大切なのは大人に愛されて無条件に受け入れられるという経験を得るということです。子どものありのままの自分を温かく受け止めてくれる大人がいることで、自分の気持ちをコントロールして自発的に物事に取り組むようになります。気持ちに寄り添う関わり方が大切になってきます。

あそびが学び!

子どもが夢中になるとき、あそびは学びになります。保育園や幼稚園、習い事などの選びも大切になってきます。たくさん習い事をした方が将来良い子になる!厳しい幼稚園に入れた方が勉強できる子になる!と思っている方、残念なお知らせがあります。ベネッセ教育総合研究所の調査で一斉保育と自由保育による能力の違いについて調べた結果、まず語彙力、運動能力共に自由保育の方が伸びている調査結果が出ています。これは遊びの中で友達とたくさん関わって遊んだり、外でたくさん遊ぶことでのぼる、くぐる、ぶら下がるなどたくさんの経験をしたりするからです。逆に幼稚園の体操教室などは順番に一人ずつ教えることで、意外と待ち時間が長いため実際の経験が少ないことが要因にあるようです。保育園や幼稚園選びも日頃の遊びを大切にしている園が質の高い保育、教育だと思います。

非認知能力を育てる子育てで大切なポイント

この本には6つのポイントを挙げています

①親子のスキンシップや甘えなどを通して、心の安心基地を作る。

②子どもの個性や主体性を大切にする。

③子どもの頑張っている姿を褒め、小さな成功体験を大切にするなど自己調整力を育てる。

④多様なあそび経験を通して、好奇心を持ったり、夢中になる経験をする。

⑤外あそびを通して、多様にからだを動かしたり、自然にふれたりする経験をする。

⑥絵本の読み聞かせを通して、コミュニケーションや言葉への興味を大切にする。

これは子育て、保育でも大切にしていくポイントになります。

具体的に何をしたら良いの?

この本ではイラスト付きで分かりやすく子どものあるある行動とそれに対しての関わりについて書かれています。今まで「子どものいたずら」と思っていたことや「厳しくしつけなくては」と厳しく怒ってしまっていたことに「あっこれは学んでいるんだぁ。」「成長してる証なんだぁ。」とはっとすることも多くあると思います。困った行動に対しての対応方法も書かれています。

これからの時代に合った子育てや保育、教育を

今はインターネットが普及してきたことにより人とのコミュニケーションが疎遠になり時代の流れもとっても早くなりました。だからこそ人とのコミュニケーションを大切にしていくことが重要になってきます。人との繋がりが非認知能力を育てる土台作りになります。結果として子育てをする親や保育士など「子育てって楽しい!」「子どもって面白い!」と感じると思います。大人の幸せは子どもの幸せにも繋がってきます。とっても読みやすく、すぐに実践に活かせる本になっています。

 

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